短編集のように 季節は過ぎてゆく
とじこまれた 想い出たち
あんなにあったのに
白いしおり一枚 はさみ忘れたまま
素通りして 大人になど
とてもなれない
セピア色した 街角で
さよならしても おぼえてて
あなた愛した 少女がひとり
いたことを...
ガラス窓 頬づえつけば
昨日の私 映るけど
ガラス窓 すぐにくもって
明日の私 見えないの
あなたの 写真だけは
いつまでも のこそう
胸の傷も 愛せるほど
すきだったひと
すこし疲れた 夕暮れに
ひとりとり出し ながめるわ
ひたむきだった あの日の心
忘れない
ガラス窓 頬づえつけば
昨日の私 映るけど
ガラス窓 すぐにくもって
明日の私 見えないの
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