あの夏に約束をしていたことが忘れられない
誰よりもあなたが愛しいから
ひぐらしの声が町を奏でている
そんな夕暮れの景色の中
あなたの面影はもう無くなっていて
静かにただ、夜を迎えていく
最後に出会ったのは、夏祭りの時で
二人で花火を見て
そこで伝えた想いに、あなたは答えてくれたのに
あの夏に約束をしていたことが忘れられない
誰よりもあなたが愛しいから
叶わない願いだとしても、さよならの
言葉は私には言えない
蝉時雨の音がほんの少しずつ
消えはじめていく、夏の終わりは
あなたと過ごした大切な日々を
思い出に変えてしまうようで
どうしてあなたは答えてくれたの
それだけが分からずに
一人で佇む私の心は泣いていた
あの夏に約束をしていたことが忘れられない
誰よりもあなたが愛しいから
叶わない願いだとしても、さよならの
言葉は私には言えない
「また次に会う時は、二人でこの手を繋ぎながら
最初に出会ったあの場所に行こうね」
今、私はそこであなたを待っている
8月はもう終わっているのに
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