宵に酔いて寄る辺無く夜半 月は隠れ紫痕を浮かべる
擦り切れ、千切れ、焼け落ちた哀歌
鬱奇しく刺青の蝶が揺らぎ
首に匂い濃く残る斑に口吻けて
空々と回る映写機が 夥多と肺腑を抉れば
目眩めく四季彩は色褪せて 見返る微笑に陰りを孕む
蓮の果托の眼が犇めいた
継ぎ接ぎの台詞は 途切れ途切れ歪み
明滅に揺蕩い 絡めた舌を引き離す
嗚咽の首を絞めながら
仄甘い声で鳴き喘ぐ影絵に酔い痴れる
浅はかに自惚れた僕の性
事の実が腫れ肥大して
懊と脳の熟れに不実な傷を吻け
綴り、蕩け落ちる麻痺れに眩う
無垢な面影が白黒に 褪めた罅は触れた答えを
剥がれ落ちた抜殻の残滓 剝き出しの墨黒に疼く喉
吐瀉物を飲み干す渇望
継ぎ接ぎの台詞は 塗り潰され軋る
誘蛾灯の誘い
苛まれた伽藍堂
滲む君が零れ綴じた
反転した投影は灯る二人を映し
上腿の蝶が青と艶めく
組み敷いた その首筋に
口唇を這わせ耳元で囁いた
暗転
「相愛の頃に戻れますか?」
嗚咽の首を絞めながら
仄甘い声で鳴き喘ぐ影絵に酔い痴れる
浅はかに自惚れた僕の性
嘔吐く首を緊く絞めて
尖る舌先を舐り絡めた糸を引いて
両の手は 喰い込む場所へと
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