目覚めて見れば 虫の息で
命を刻む 淡く 淡く
心に何か想っても
浮かんで流れて消える
まるで走馬灯のよう
目覚めぬままに息絶えれば
命を刻む 音も巡る
心に何か想っても
巡り巡って行くのでしょう
私を通り過ぎて
現はただ甘い夢を垂れ流す残酷
焼かれ叫ぶ 目が眩む程の悲鳴
燃ゆる命 その痛みは
何を照らしたのでしょう
浮かび沈む 必然の性
正と不が織り成す「歪」
故に「生きた意味」に縋り
「生かされた意味」が誰かの
「生きる意味」と
成り行くのでしょう
常夜に舞うは冷光
♪
黒い火ひとつ終える度に
迎えに来るのはまた黒い火
心に強く思えば巡り巡っていつかは
私を照らすでしょうか
燃えた命 その要は
何を残したのでしょう
終わりの端その鋒へ
何かを織り成す「歪」
故に愚か然れど仄か
言の音を掻き鳴らすように
胸の奥に触れられたなら
常夜に舞うは冷光
♪
鼓動が脈を 打つ度に広がる
痛みに怯え震える私を
救ってくれた冷たい優しさ
またひとつ私を通り過ぎた
想いに手を振りましょう
今は
生きて生きて死すべき日に
大いに笑い逝きましょう
唯一無二の必然として
理が織りなす「歪」
私として私を生き
私のままに死のう
その日は刹那の果てにぽつり
嗚呼 待惚け
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