ふわりふわふわり 蛆蠅の蔓延り
ひらりまたひらり 蝶や花や宵廻る
化粧い桜に紅を 愛染に酔い痴れ
黒く染む朱から 艶めき薫る麝香
塗ら裏と地を這うように
なめくじり相舐め陰
深奥にて鳴き濡らせば
虧盈の澱
雑苦葉乱 花弁を広げ 蛇を呑み込み
はぁ と唸り肢体くねらせ 祇園精舎の鐘が鳴る
雑苦葉乱 嬌声を上げて 狂い狂り
さぁ と甘美 虚言吐けば 徒な舞の終幕
♪
はらりはらはらり 春の孕み卯月
するりまたするり 月影に帯散らし
契り千切れし鼻緒 愛憎は五月雨
その眼に現し世 無様な有様
雑苦葉乱 花弁を広げ 蛇を呑み込み
はぁと唸り肢体くねらせ 諸行無常と響く
雑苦葉乱 嬌声を上げて 狂い狂り
さぁと甘美 虚言吐けば 徒な舞の終幕
♪
指切りげんまん
嘘吐いたら
地獄楽まで
眩く狂気の沙汰
雑苦葉乱 花弁を広げ 蛇を呑み込み
はぁ と唸り肢体くねらせ 沙羅双樹の華ひらく
悪鬼羅刹 叫声を上げて 切尖の弧
百花四散 麻具波肥 糜爛 さ乱れし雨霰
雑苦葉乱 御中一刺し
雑苦葉乱 眼球一刺し
雑苦葉乱 陰茎一刺し
雑苦葉乱 心臓一刺し
お慕い申し上げます
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