真夜中のあいつのベルに
口笛で応えてみる
人知れず生きているのは
誰かに見つめられたくて
誰かを見つけられなくて
誰かの中に住みたくて
誰かを閉じ込めていたい
あのベルが聞こえる度に
思い出すことがある
陽の沈むどこかの街で
誰かが笑いかけている
誰かが下を向いている
誰かが走り出している
誰かが空へ石を投げた
♪
あいつは歌う闇へ向け
耐え切れず眠るまで
歌うことが無くなっても
何かにおびえていたくて
何かとはなしていたくて
何かをつなぎとめたくて
何かが消えてゆくまえに
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