あの坂道を見下ろす丘で
少しだけって背伸びした
誕生日に届いた便箋は
今も開けてないけど
頬を撫でてた
そよ風たちが立ち止まったら
そこに込められた
あなたの息遣いを
ミツバチが運んでくれたの
ねぇ想い出は見る度に
滲む場所を広げるけど
そう色付いたあなたの
微笑みは瞼にあるの
元気でいるかしら
今もまだ少し寂しいけど
それぞれ違う道で育てた花束
届きますように
笑顔でいるのなら
それだけでいい
大切なあなたに
届くように心で綴った
ミツバチの便りを出す
春のうららに
まだ飛び方を知らない頃は
その小さな背中に憧れた
空と風の匂いを
涼しげに纏ったあなたに
ねぇ強がりを言う癖は
今でもまだ治ってないね
そう悪戯なあなたの
懐かしいその声が
翼になるの
もし戻れたのなら
それだけは違うと笑うでしょ
それぞれ違う丘で奏でた鼻歌
誇らしく空に響かせるよ
今はひとりでいい
臆病な自分が
想い出に逃げ込まず
明日を差す光を探せるように
飛び立てるように
生まれ変わっても
躓くとしても
この道をまた必ず選ぶわ
その肩が
その背中が
その瞳が
勇気をくれたから
ここに立っている
元気でいるかしら
今もまだ少し寂しいけど
それぞれ違う道であなたが育てた
夢が叶うように
笑顔でいるのなら
それだけでいい
大切なあなたに
届くように心で綴った
ミツバチの便りを出す
春のうららに
この大空を泳ぐように
あなたに届くように
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