「明日もまた会えるね」と笑ってた心の徒桜
花霞 煙りたつ彩 誘われ 辿りついたら
花影は水の紋に 揺れて堕ちた
温もりを 伝えあうように 開く桜のように
平凡に咲いて 散りゆく人生は
どこに落ちてるだろう
刻まれる 針 止まる 満開の心に 桜雨
花嵐 突然の風 立ち止まり 瞳を開いたら
花筏 水面覆い 流れ去った
ゆく春を 惜しみあうように 開く桜のように
平凡に生きて 共に逝くこと
叶うのならば 嗚呼
北風と太陽が 皆 平等に降り注ぐものなら
嵐を乗り越えた先に 大輪が咲くと
気がつけば 枯れゆく枝に ひとり 残されてた
手折られて 朽ちゆく傷が 渇きゆくまま
来る冬を 迎え撃つように 開く桜のために
平凡ないのち 注げる日まで
狂い咲き続ける
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