※夜にはあなたに優しく解かれる
髪を一人一途に結う朝にまで幸せは満ちていた
遠い記憶の底※
私は息のできない魚を真似る様に
短い歌で唇を慰めていた
その音色が柔らかな泡になって やがて空に届けばいい
冬にはあなたの頬の熱を感じた
指を一人一夜ながめるだけの夏は凍える様で
ひとつまた溜息
私に世界の終りを選ばせるのなら
あの穏やかな絶頂の日々にしたでしょう
ただ瞳に映るもの全部が愛しくて泣けるほどだった
(※くり返し)
一人一途 せめて夢の中で逢いに来て欲しいと願うの
幸福と絶望の明らかな境を
いともたやすく跳び越したふたりの過ちは今になって
許されてはいない
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