誰かが言っていた
「人が死ぬことと遠くへ行って
会えなくなることに差異はあるのか」 と
僕は言えなかった
答えが出なかった
僕ごときじゃ答えが出るような問じゃないのに
走る走る鼓動が走る
揺れる揺れる心が揺れる
逃げる逃げる君のいない方へ
僕もいつかは散るんだってね
壁に向いて咲いていた
花もいつの日か
日の目を浴びるその日
その時を待っているんだ
それはまるで僕の
生き写しの様で
可哀想で愛おしくて
指先でそっと摘み取ったんだ
♪
君が置いていった
手紙は今でも
開けられずに
机の上でただ僕を見ている
僕は見れなかった
勇気が出なかった
さよならだと答えが出ることに怯えていたんだ
♪
君はどこかで散ったのかな
壁に向いて咲いていた
花もいつの日か
日の目を浴びるその日
その時を待っているんだ
それはまるで君の
生き様のようで
悲しくても愛おしくて
指先でそっと摘み取ったんだ
どうせ散ってしまうのなら
君の傍では散らないように
枯れてゆくその時間も
君の瞳には映らないように
逃げるんだ
♪
誰かが言っていた
「人が死ぬことと
遠くへ行って会えなくなることに
差異はあるのだ」と
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